2022/07/20 15:13

岩崎工業と言う会社をお聞きになったことありますか?


何となくスーパーやホームセンターで、岩崎工業の商品をお見かけになった方もいらっしゃるかも知れません。
または飲食店で見たよ、使っているよ、と言う方がいらっしゃるかも知れません。
実は、皆さまのご家庭やお店で使われている物で弊社製の商品が意外にあったりします。

このブログを通じて、岩崎工業が何をしている会社かを成り立ちから少し皆様にお話しできればと考えています。

1. 岩崎工業の始まり

1934年11月、第二次世界大戦が始まる5年ほど前に創業者の岩崎福松(いわさき ふくまつ)が東大阪市で岩崎商店を開業しました。
開業して直ぐに大阪市内の空堀(からほり)通りに場所を移して、セルロイドの成形加工業をしていたそうです。

少し話がそれますが、空堀という地名ですが、大坂城の堀の名前に由来するとのことで、この場所は大坂城の三の丸の外堀である南惣構堀(みなみそうがまえぼり)があったところだそう。
南惣構堀は水のない空の堀であったことから空堀という名前になったとのことです。

1945年にあった大阪大空襲からこの空堀地区は幸運にも被害を免れたそうで、空堀地区には江戸時代から戦前にかけての町屋や長屋などの古い建物が多く残っているとのことです。


*岩崎商店があった辺りの空清町公園

閑話休題

空堀で製造していた商品は、手鏡の柄、クシ、メガネのフレームといったものを手作業で加工を行っていました。
それらの商品を自らが行商をして販売をしていたようで、当時から自分で作った(製造した)ものを販売するといった形式を取っていました。

セルロイドは、90℃程度で加熱することで成形がしやすくなるので当時は大量に使われていた様で、文房具や生活用品、玩具などに使用されていました。

奇しくもこのセルロイドという素材が、世界初の合成樹脂(プラスチック)というのは、今の岩崎工業に通ずるものを感じて、ここが弊社の出自だったのかなと思います。

これから戦後にかけて、大きく岩崎商店が変わっていく第一次の変革期を迎えることになります。


Vol.2に続く